中小企業診断士2次試験(事例Ⅲ)の過去問分析①(事例企業の概要)

事例Ⅲ

今回は、ここ数年の事例Ⅲの出題傾向についてまとめます。事例Ⅲは生産・製造に関する内容を問われる事例です。
以下の表に、令和元年以降の事例Ⅲの出題内容をまとめました。

年度 業種 事業内容(概要)
2019

金属部品製造業

輸送用機械、産業機械、建設機械などに用いられる金属部品の製造業を顧客に、金属熱処理および機械加工を営む中小企業。
2020 ステンレス製品製造業

デザインを伴うビル建築用金属製品やモニュメント製品などのステンレス製品を受注・製作・据付する企業。

2021 革製バッグ製造業・小売業

革製のメンズおよびレディースバッグを製造・販売する中小企業。

2022 金属製品製造業 ホテル、旅館、外食産業などの調理場で使用される業務用食器・什器の金属製品を製造する企業。
2023 業務用食品製造業 温泉リゾート地にある高級ホテルと高級旅館を主な販売先として、和食や洋食の総菜、菓子、パン類などの多品種で少量の食品を受託製造する企業。
2024 搬送機器製造業 工場や物流倉庫などで使用される製品・資材の搬送機器を受託生産する企業。

以上の通り、事例Ⅲは「生産」に焦点を当てた事例であり、出題企業はすべて何らかの製品を製造する製造業です。

過去6年間を振り返ると、2021年度は製造業でありながら最終消費者向けのBtoCビジネスも手掛けていましたが、それ以外の年度は、基本的に企業向けのBtoBビジネスを行う企業が題材となっています。

業種としては、金属加工や搬送機などの製造業が多い傾向にあります。しかし、2023年度には業務用食品の製造業が出題され、事例Ⅱのような印象を受け、やや戸惑いを感じた覚えがあります。とはいえ、問われる内容は基本的に金属加工などの事例と共通していることが多いため、事例の業種に惑わされることなく、基本に忠実に解いていくことが重要だと言えます。

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