前回までは、私が実践していた中小企業診断士2次試験(事例Ⅰ~Ⅲ)の解答手順を、数回に分けてご紹介しましたが、今回は事例Ⅳの解答手順についてご紹介します。これまで注意点として書いた通り、人それぞれ解きやすい手順や解法があるので、あくまで「一つのやり方」として考えていただければと思います。また、この事例も、私が受講していた2次試験専門の予備校による影響を色濃く受けている点を、あらかじめご了承ください。
問われる内容
さて、事例Ⅳは事例Ⅰ~Ⅲと異なり、文章で解答する問題は少なく、計算過程や計算結果そのものを問う問題が中心です。私の主観も含まれますが、近年の出題傾向は以下の通りです。
- 第1問: 経営分析(収益性・効率性・安全性の各指標計算と、それに基づく分析の記述)
- 第2問: 計算問題(CVP分析など、比較的取り組みやすい大問)
- 第3問: 計算問題(NPVや企業価値計算など、比較的難解な大問)
- 第4問: 記述問題(50字程度の短文記述が2問程度)
この中で、第1問と第4問は必ず解答すべき問題です。特に第1問の経営分析は、計算の正確性に加え、与件文の情報を的確に反映した記述ができるかなどが求められます。
また、第4問は年度によって難易度にばらつきがあります。易しい年は多くの受験生が同様の解答を書きますし、難しい年は誰もが十分な解答を書けません。そのため、記述内容で大きく差がつくというよりは、「とにかく何かを記述する」ことが重要だと考えます。時間切れで空欄にしてしまうことだけは避けたいところです。
タイムマネジメントと問題を解く順番
事例Ⅳは、試験時間内に全ての問題を解き終えることが非常に困難です。そのため、解ける問題からいかに効率良く得点を積み重ねるかが重要になります。
私の場合は、まず第1問と第4問を短時間で終わらせ、第2問と第3問に時間を残すようにしていました。また、第2問の方が解きやすいことが多いので、まず第2問から着手し、難しい設問に当たったら深入りせずに第3問へ移る、というように柔軟に対応していました。
計算過程の記述が求められる設問では、たとえ正解に自信がなくても「自分はこう考えた」という思考のプロセスを示すことが大切です。これは計算ミスをした際の保険になりますし、考え方の方向性が合っていれば部分点がもらえる可能性も高まります。(白紙では0点が確定してしまいます。)
解く順番としては、第1問→第4問→第2問→第3問というのがおすすめです。第4問が終わった時点で、残り時間は50分程度残せるかどうかというのが、高得点をとる鍵になるのではないかと思います。



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