令和7年度 中小企業診断士2次試験対策と心構え

二次全体

今回は、中小企業診断士2次試験の全体的な準備についてお話しします。
1次試験を終えたばかりの方は、これまでの準備で疲れ切っていることに加え、まだ合否が確定していない中で、気持ちを切り替えるのは難しいことでしょう。しかし、「ここからが本当の勝負」と考え、一日も早くスタートを切ることを強くお勧めします。

日程と心構え

令和7年度の2次試験は、以下の日程で行われる予定です。(正式な日程は、必ず中小企業診断士試験の公式情報をご確認ください。)

  • 筆記試験 令和7年10月26日(日)
  • 口述試験 令和8年1月25日(日)

1次試験が終わるのが8月3日(日)ですので、筆記試験まで約3カ月です。これを3カ月「」あると考えるか、3カ月「しか」ないと考えるかは、それまでの準備状況や、初年度受験生か多年度受験生かにもよりますが、特にこれから準備を始める方は効率的に学習を進める必要があるのは事実です。

また、多年度受験生など、すでにある程度対策が進んでいる方にお勧めしたいのは、「ここで新しいことに手を出さない」ということです。特に「今年こそは!」と強い思いで臨んでいると、合格をより確実なものにするために、新しい教材や手法を試したくなるかもしれません。しかし、その気持ちはぐっとこらえ、これまでご自身が積み上げてきたことを、残りの3カ月間で繰り返し、精度を高めていくことを強くお勧めします。もし、なにか新しいことへ挑戦したいと思っている方は、今年度の試験が終わった後にしましょう。

それでは、これから、何日間かにわたって、2次試験に向けての具体的な取り組みについてまとめていきます。なお、口述試験が気になる方もいるかもしれませんが、筆記試験の合格発表後に準備を始めても十分間に合います。まずは筆記試験の突破に集中しましょう。

(余談)10月の最終日曜日といえば…

中小企業診断士2次試験は、例年10月の最終日曜日に実施されます。この日程はプロ野球の日本シリーズと重なることが多く、今年(令和7年度)も第2戦と日程がぶつかる可能性が高いようです。

プロ野球ファンの方なら、贔屓のチームが日本シリーズに出場するとなれば、「何とかして応援に行きたい!」と思うものでしょう。(特に、普段なかなか優勝に手が届かないチームのファンであれば、なおさらです。) 実際、昨年度は私の贔屓チームにも数年ぶりにチャンスがあったため、内心そわそわしていたのを覚えています。(結果的には、“捕らぬ狸の皮算用”に終わりましたが…。)

野球に限らず、好きなアーティストのライブなど、「この機会を逃したら次はいつになるか…」という貴重なイベントが重なる方もいるかもしれません。「大事な試験か、長年の楽しみか…」そんなジレンマに悩むこともあるでしょう。

受験勉強中は、こうした雑念(?)がふと頭をよぎるものです。そんなときは、その気持ちを逆手にとって、「必ず合格して、来年こそは心置きなく楽しむぞ!」と“試験後のご褒美”に設定してみましょう。悔しさやジレンマも、視点を変えれば大きなモチベーションになります。

長丁場の試験勉強、上手に心を整えながら乗り越えていきましょう。

コメント