店舗立地と商圏

一次試験

店舗が顧客を惹きつける力(顧客吸引力)がおよぶ地理的な範囲を商圏と呼びます。出店を成功させるには、事前に商圏の特性を分析することが不可欠です。分析手法はいくつかありますが、ここでは代表的なものを紹介します。

商圏分析の手法

ライリーの法則

これは、2つの都市(または商業施設)の中間に位置する消費者が、どちらにどれだけ吸引されるかを理論的に示したものです。法則の基本は、顧客の吸引力は、その都市の人口(規模)に比例し、都市までの距離の2乗に反比例する、という考え方に基づきます。

ライリー=コンバースの法則

ライリーの法則を応用し、商圏分岐点(2つの都市の吸引力が等しくなる点)を求めるものです。こちらは、令和2年度の第25問を例題として確認していきます。

まず、失業率はこの問題では関係ありません。ライリー=コンバースの法則にしたがい、双方の人口と距離の2乗の比率が等しくなる点を求めることになります。なお、「B市からの」距離であることに注意してください。(うっかりミスで、A市からの距離で求めてしまうともったいないことになります。)

ライリー=コンバースの法則は、A市の吸引力とB市の吸引力が等しくなる点を求める以下の式で表せます。

公式をそのまま覚えるのが苦手な方は、以下のように「両市の吸引力が等しい」という関係性だけを覚えて、その場で式を立てると間違いが少ないでしょう。

r > 0である必要があるため、r=5、すなわちウの5kmが正解となります。