今回は2019年度(令和元年度)以降の事例の出題傾向をまとめてみました。
各年度の問題概要
| 年度 | 設問 | 概要 | 詳細内容 |
| 2019年度 | 1 | 現状分析 | B社の現状についてSWOT分析 |
| 2 | オンラインコミュニケーション戦略 | インスタントメッセンジャーのアカウントを用いたコミュニケーション戦略 | |
| 3-1 | 顧客開拓戦略 | 協業を通じた新規顧客獲得のための協業相手と顧客層 | |
| 3-2 | プロモーション戦略 | 協業で獲得した顧客をリピートにつなげるための接客提案 | |
| 2020年度 | 1 | 現状分析/経営分析 | 現在のB社の状況についてSWOT分析 |
| 2 | 販路戦略 | ハーブY乾燥粉末の新たな取引先企業を探す上での望ましい取引先構成の方向性 | |
| 3-1 | 製品戦略 | 「眠る前に飲むハーブティー」の自社オンラインサイト販売をアンゾフの「製品・市場マトリックス」で説明 | |
| 3-2 | オンラインコミュニケーション戦略 | 顧客を製品づくりに巻き込むためのオンラインサイト上でのコミュニケーション施策 | |
| 4 | イベント戦略 | X島宿泊訪問ツアーにおける観光以外のプログラム立案 | |
| 2021年度 | 1 | 現状分析(過去) | 移動販売拡大とネット販売立ち上げを目的とした2021年8月末時点のB社の状況のSWOT分析 |
| 2 | 製品戦略 / 販路戦略 | 地元産大豆の魅力全国発信のための商品と販売方法 | |
| 3 | サービス戦略 | フランチャイズ方式移動販売における置き配導入時の高齢者顧客への取り組み | |
| 4 | 製品戦略 / プロモーション戦略 | 豆腐やおからを材料とする菓子類の新規開発・移動販売における製品戦略とコミュニケーション戦略 | |
| 2022年度 | 1 | 現状分析 | B社の現状について3C分析 |
| 2 | 製品戦略/販路戦略 | B社の製造加工技術力を生かした新たな商品開発における商品コンセプトと販路 | |
| 3 | 販売戦略 | アフターコロナを見据えた直営食肉小売店の販売力強化施策 | |
| 4 | オンライン販売戦略 | 新規事業としての最終消費者への販売チャネル開拓におけるオンライン販売事業者との協業と長期成功のための提案 | |
| 2023年度 | 1 | 現状分析 | B社の現状について3C分析 |
| 2 | 販売戦略 | 保護者の金銭的負担軽減ニーズに対するプライシングの新しい流れを活用した販売方法 | |
| 3 | プロモーション戦略 | 女子軟式野球チームのメンバー増員のためにB社が取るべきプロモーションやイベント | |
| 4 | オンラインコミュニケーション戦略 | 長期的な売上向上のためのオンライン・コミュニケーション活用における対応対象と内容 | |
| 2024年度 | 1 | 現状分析 | B社の現状についてSWOT分析 |
| 2 | 製品戦略 | ふるさと納税返礼品としてのX焼の企画における感覚価値と観念価値を意識した企画提案 | |
| 3 | 新規事業戦略 | 食器愛好家のニーズを充足し、自社や窯元の事業機会拡大を図る新規事業の具体的な内容 | |
| 4 | オムニチャネル戦略 | X市の地元店舗とECサイトの両方を利用する顧客を増やすためのB社に必要な施策 |
特徴として挙げられるのは、以下の3点です。
第1問の現状分析
- 第1問の現状分析は、ここ数年、必ず出題されています。
- 2022年度と2023年度は、3C分析を150字以内で問う問題でした。それ以外の年度は、SWOT分析の結果を30~40字程度の短い文章でまとめる形式です。
- 特に2021年度は「現在」ではなく「過去(2021年8月当時)」の分析だったため、時制に注意が必要です。
オンライン戦略の出題
- オンライン戦略に関する問題は、ほぼ毎年出題されています。
- 近年普及が著しいインターネット販売やSNSマーケティングは、経営資源が限られている中小企業にとって大きな役割を持つため、この傾向は今後も続くと考えられます。
- 2024年度は、オンラインとオフラインを組み合わせたオムニチャネルに関する内容が問われているため、このような視点も押さえておく必要があります。
1次試験の知識活用
- 本事例は、他の事例に比べて1次試験の知識が問われる傾向が強いです。
- 例えば、2020年度のアンゾフの「製品・市場マトリックス」や、2024年度のブランド価値(感覚価値と観念価値)などは、正確な意味を理解した上で解答しなければ、合格点は得られなかったと考えられます。
- また、2021年度のフランチャイザー・フランチャイジーは、設問文中に記載があるため、意味が分からなくても解答は可能でしたが、1次試験の知識を活かすことで、より的確な回答を導き出すことができます。
- さらに、2023年度の「新しいプライシングの流れ」という曖昧な問いは、1次試験で学んだ知識を生かし「サブスクリプション」などの発想ができるかを問うていると考えられます。



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