2次試験に持ち込める筆記用具などについて

二次全体

中小企業診断士の2次試験で持ち込みが許可されている筆記用具は、電卓が使用可能になるなど、1次試験とはルールが異なります。本記事では、この点について詳しく解説します。

なお、この文章は「令和6年度中小企業診断士第2次試験案内・申込書」を基に作成しています。令和7年度の正式な試験案内は、例年通りであれば8月下旬に中小企業診断協会のウェブサイトで公開される見込みです。受験予定の方は、必ずご自身で最新情報をご確認ください。

持ち込み可能な筆記用具など

令和6年度中小企業診断士第2次試験案内・申込書」の「8.試験当日の注意事項」には以下のように記載されています。

  • ⅰ 黒鉛筆またはシャープペンシル(HBまたはB程度)
  • ⅱ 消しゴム(プラスチック製)
  • ⅲ 鉛筆削り
  • 時計(ただし、スマートウォッチなどのウエアラブル端末、時計以外の機能(通信、計算、撮影、辞書などの機能)を有するもの、秒針などの音のするもの、キッチンタイマー、大型のものは、机上に置く(身に着ける)ことも、使用することもできません。)
  • 電卓
    • 1)使用できる電卓はいわゆる携帯用電卓で、右の図に例示する機能のような四則計算(加減乗除)、√、%、数値メモリなどの単純な計算機能を持つものです(サイズはおおよそ縦180ミリ、横100ミリ、高さ30ミリ以内程度)。机上に1台だけ置くことができます。
    • 2)次のような電卓の使用は禁止します。
      • a.関数電卓
      • b.プログラムの入力機能や記憶機能を持つもの。
      • c.電子手帳・携帯電話などに付属する電卓。
      • d.記録紙の出るもの。
      • e.他の受験者の妨げになるような音の出るもの。
      • f.電源コードを使用するもの。
    • 3)上記基準に適合するかどうかは監督員が判定し、適合しないものは使用も机上に置くことも禁止されます。その場合でも、電卓を貸与しません。なお、a~dについては不正行為として対処します。
  • 注1 定規、マーカー・色鉛筆を使用しても構いませんが、マーカー・色鉛筆は解答用紙には使用できません。
  • 注2 筆入れ、筆箱なども机上に置くことはできません。
  • 注3 この他に試験時間中に使用できるものについては、6ページもご参照ください。

時計

時計は1次試験でも持ち込み可能だったため、使い慣れたものを用意する方が多いでしょう。しかし、2次試験では解答時間のタイムマネジメントが合否を分けると言っても過言ではありません。与件文を読む時間、設問ごとに解答を構成し記述する時間、そして最後の見直し時間まで、常に時間を意識して管理する必要があります。

そのため、受験生の中にはカウントダウンタイマー付きのデジタル時計を使用する方もいます。

私自身も、当初は普段使いのアナログ腕時計を使用していましたが、残り時間をより正確に把握するため、デジタル式の腕時計に切り替えました。購入した時計のカウントダウンタイマーは消音設定ができなかったため、本番ではアラーム音の鳴らないストップウォッチ機能(カウントアップ機能)を使用し、試験開始の合図と同時にスタートさせていました。このように、タイマー機能付きの時計を使う場合は、音が鳴らない設定にできるか事前に必ず確認しましょう。

電卓

1次試験と異なり、2次試験の事例Ⅳ(財務・会計)では電卓が使用可能です。普段電卓を使い慣れていない方は、早めに購入して操作に慣れておく必要があります。

また、万が一の故障や電池切れといった不測の事態に備え、同じ機種の電卓を2台用意しておくことをお勧めします。実際に私は1台が使用できなくなることはありませんでしたが、バックアップがあるという安心感がありました。

加えて、試験案内に記載の通り、使用できる電卓には関数機能やプログラム機能がないこと、音が出ないことなど細かい規定があるため、購入前に必ず注意事項を確認し、基準に適合したものを選びましょう。

定規、マーカー・色鉛筆

定規やマーカー、色鉛筆も持ち込み可能ですが、マーカー、色鉛筆を使って解答用紙に記入することは禁止されているため注意してください。

これらの文房具は、主に事例問題を解く際に与件文を整理するために使われます。例えば、与件文中の「強み」を赤、「弱み」を青のマーカーで色分けしたり、設問ごとに関連する記述を異なる色でマークしたりと、その使い方は人それぞれです。

ただし、色分けのルールを複雑にしすぎると、かえって時間をロスしてしまう可能性もあります。私も当初は多色を使っていましたが、次第に「これは赤、これは青…」と判断する時間がもったいないと感じるようになり、最終的には重要な箇所に印をつける赤マーカー1本に絞りました。

線を引く際も、最初は定規を使っていましたが、最終的にはフリーハンドで引くようになり、文房具を使う手間と時間のバランスを考えるようになりました。

どのような方法が合うかは人それぞれですので、過去問演習を通じて、最も効率的に思考を整理できる自分なりの使い方を編み出すことが大切です。

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