私が実践していた、中小企業診断士2次試験(事例Ⅰ~Ⅲ)の解答手順を、数回に分けてご紹介します。今回は第3回目です。前回注意点として書いた通り、人それぞれ解きやすい手順や解法があるので、あくまで「一つのやり方」として考えていただければと思います。また、この解き方は私が受講していた2次試験専門の予備校による影響を色濃く受けている点も、あらかじめご了承ください。
第1回、第2回は以下まで行ったところまで書きましたが、今回はその続きです。
- 受験番号を書いて、メモ用紙を確保する(1分)
- 段落ごとに区切る(1分)
- 設問を読み、問われている事をや注意点をマークする(2分)
- メモ用紙に解答の型を書く(5分)
- 事例文を読む(10分)
- メモ用紙に解答の下書きをする(20分)
ここまでで試験時間(80分)の概ね半分の40分ほどを使っている計算となります。
解答用紙に記入する(40分)
最後に、下書きを基に解答用紙へ清書します。基本的には下書きの完成度が高い(解答に自信がある)問題から着手するのがセオリーですが、注意すべき点があります。事例ごとの問題が以下のような論理的な流れで構成されている場合が多いためです。
- 第1問: 現状分析
- 第2問~第3問: 具体的な課題や施策の検討
- 最終問(第4・5問): 全社戦略や今後の方向性
この構成を無視してバラバラに解答を埋めていくと、答案全体で一貫性がなくなるリスクがあるため全体の流れを意識することも重要です。また、近年の試験でみられるように、一つの問題が小問(設問1、設問2)に分かれている場合は、それらの関連性も考慮する必要があります。
次に、文字数制限への対応ですが、ここは意見が分かれる点です。私は予備校の方針もあり、100字制限なら97~100字に収める練習をしていました。
一方で、合格者の再現答案を拝見すると、80~90字程度でも高得点を取っている方はいます。要点を外さなければ、必ずしも文字数ギリギリを追求する必要はないのかもしれません。(もちろん、指定文字数の半分程度しか書けない、あるいは文字数オーバーといったミスは、大幅な減点につながるでしょう。)
とはいえ、文字数が少ないことは、他の受験生より盛り込めた論点が少ない可能性を示唆します。この試験は相対評価ですから、リスク回避の観点でも、やはり指定文字数を最大限活用した解答を心掛けるのが無難だと私は考えます。
具体例(令和6年度の事例Ⅰの第1問、第2問)
参考までに令和6年度の下書きをベースにした清書の内容(実際の私の再現答案)を載せておきます。

第1問
- 自社倉庫を保有するなど保管品の管理能力や、流通加工の技術力。
- 紙の伝票管理など受注管理力不足や、新規顧客開拓力不足
第2問
- 理由は、新規事業立上げに際しプロジェクト組織化した方が起動性や意思決定の迅速性を確保できると考えたため。長女を任命した狙いは、(1)前職の物流企画や営業の経験の有効活用、(2)次期経営者としての育成等であった 。
見直しする(1分)
理想的な時間配分で進められると、最後に1分ほどの時間が生まれます。この貴重な時間でできるのは、受験番号が正しく書かれているかを確認することくらいでしょう。提出前に必ずチェックする癖をつけましょう。
もし5分程度時間が余った場合は、誤字脱字のチェックや、日本語として不自然な部分の微修正に充てるのが有効です。
ただし、時間が余ったからといって、完成度に納得がいかない箇所を大幅に書き直すのは非常に危険です。下手に手を入れた結果、かえって論旨がずれたり、時間が足りなくなったりするリスクがあります。 (私自身、時間が余り、欲張って解答を書き直しているうちに、危うく時間切れになりかけた苦い経験があります。)



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