私が実践していた、中小企業診断士2次試験(事例Ⅰ~Ⅲ)の解答手順を、数回に分けてご紹介します。今回は第2回目です。前回に注意点として書いた通り、人それぞれ解きやすい手順や解法があるので、あくまで「一つのやり方」として考えていただければと思います。また、この解き方は私が受講していた2次試験専門の予備校による影響を色濃く受けている点も、あらかじめご了承ください。
前回(第1回)は、以下の3項目を行ったところまで書きましたが、今回はその続きです。
- 受験番号を書いて、メモ用紙を確保する(1分)
- 段落ごとに区切る(1分)
- 設問を読み、問われている事をや注意点をマークする(2分)
メモ用紙に解答の型を書く(5分)
試験開始後に確保したメモ用紙を4分割し、各スペースに問題番号を振ります。ここへ、後からシャープペンシルで書き込む下書きと区別できるよう、青いボールペンを使って解答の「型」を先に作ってしまいます。
具体的には、以下の3点を書き込んでいきます。
- 解答の骨格を作る
- 「強みは~である。」「理由は~であった。」のように、設問の問いに合わせた「主語」と「文末」を書き、その間を空欄にしておきます。これにより、解答の軸がブレるのを防ぎます。この時、できるだけ、「主語」は問題で問われている内容をストレートに表現する文言とするのが良いです。
- 制約条件を明記する
- 「(2000年時点の)」「(長女を任命した)」など、解答から漏れてはいけないキーワードや条件を括弧書きで添え、見落としを防ぎます。
- 解答要素の数を確保する
- 100字なら2~3個のように、文字数から盛り込むべき要素の数を想定します。後でメモが乱れないよう、あらかじめ最大数分の箇条書き(①、②…)の行を用意しておきます。
具体例(令和6年度の事例Ⅰの第1問、第2問)
例えば、令和6年度の事例Ⅰの第1問、第2問の場合、以下の様にマークした問題に対して、

以下のような「型」を作っておくようにしていました。

事例文を読む(10分)
ここでようやく与件文の読解に入ります。私は、試験時間内に確実に解き切ることを最優先し、「1回読み」に徹していました。(「1回目はざっと、2回目は詳しく」という「2回読み」を試したこともありましたが、時間が不足するため私には合わないと判断して採用するのはやめました。)
その代わり、ただ読むのではなく、後工程の効率を上げるために以下の作業を同時に行いました。
- 蛍光ペンでマーク
- 解答の根拠となりそうな重要な記述に、赤い蛍光ペンで線を引く。(4色ほどのペンで色分けすることも試しましたが、最終的には効率化のために1色のみとしました。)
- SWOT等の記号を記入
- 強み(Strength)には「S」、弱み(Weakness)には「W」のように、分析の切り口を示す記号を書き込む。
- 設問番号との紐付け
- 「この記述は第1問の根拠だ」と判断した箇所の余白に、問題番号(①など)を書き込み、後から見返しやすくする。
メモ用紙に解答の下書きをする(20分)
与件文から抽出した内容を、あらかじめ準備しておいた「型」に書き込み、下書きを完成させます。私の場合、本番ではほぼ書き写すだけで済むレベルまで下書きを固めておくことを目指していました。(とはいえ、下書きでは不十分で、清書の際に大幅に書き直したりすることも多かったのですが。)
また、ここで最も重視していたのは、「下書きで手が止まらないようにする」という意識です。後の清書(解答用紙への書き込み)で、推敲や文字数調整の時間を40分は確保したいと考えていました。逆算すると、下書きにかけられる時間は1問あたり4~5分しかありません。
そのため、下書きの段階で迷って手が止まるのは致命的です。もし書くべき内容が思いつかない、あるいは途中で行き詰まった問題があれば、そこは潔く後回しにするか、下書きは諦めて解答用紙に直接書きながら考える、と決めていました。
具体例(令和6年度の事例Ⅰの第1問、第2問)
例えば、令和6年度の事例Ⅰの第1問、第2問の場合、先ほどの「型」に対して以下のような下書きとしていました。(実際には非常に乱雑で、今読み返すと何が書いているかわからない字もありましたが、極力再現して清書してあります。)

※ここでいったん区切ります。続きは次回とさせてください。


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