運営管理の学習の進め方

一次試験

1日の締めくくり、精神力が試される科目

「運営管理」は、中小企業診断士1次試験の1日目に行われる最後の科目です。長時間の緊張と疲労の中で集中力を維持するのは容易ではありません。特に、直前の科目で失敗したと感じて投げやりな気持ちになったり、逆にそれまでが順調で油断してしまったりと、精神状態が揺らぎやすい時間帯です。

しかし、どのような状況であれ、この最終科目を乗り越えなければ合格は掴み取れません。最後まで気を引き締めて、1日目を締めくくることが大切です。

時間配分が合否を分ける

この科目は暗記科目と思われがちですが、思考力を要する計画問題も出題されるため、時間配分が合否の鍵を握ります。問題数が多く、1問あたりの配点は2~3点と決して高くありません。そのため「自分ができていないということは他の受験生もできていないだろう」という割り切りで、時間のかかりそうな問題は後回しにしたり、時には「捨てる」と見切りをつけたりする判断も重要になります。

2つの顔を持つ科目構成

また、前半の「生産管理」と後半の「店舗・販売管理」で、出題範囲が明確に分かれている点も大きな特徴です。両者の関連性は薄く、まるで2つの科目を同時に受験しているような感覚になるかもしれません。苦手分野を作らないよう、バランス良く学習を進めて試験に臨むことが合格への近道です。