今回は令和2年(2020年)の第2問 設問1を取り上げ、CVP分析の問題について、どのような思考プロセスで解答に至るのかを具体的に解説します。(あくまでも、「私ならこのように解答する」という参考例として記載していますので、その旨ご承知おきください。)
なお、この第2問は設問1がCVP分析で、設問2は意思決定会計というハイブリッド構成となっていますので、今回は設問1のみ解説します。
問題の確認
令和2年(2020年)の問題はこちらに掲載されています。
問題文の確認
まずは、問題文から確認しましょう。以下は、設問文のポイントを落とさないように記載するマークの例です。
この問題は変動費率が売上高に応じて異なる問題です。

解答案
設問1について
問題の概要
当期の経営状況: 売上高 60百万円, 変動費 39百万円, 固定費 28百万円
変動費率の条件:
- 売上高70百万円まで: 当期水準を維持
- 売上高70百万円を超える部分: 60% (0.6)
固定費: 売上高にかかわらず一定 (28百万円)
求めるもの: 損益分岐点売上高
基本的な考え方
損益分岐点売上高を求める問題なので、利益計算の式から、
- 損益分岐点売上高 – 変動費 – 固定費 = 利益(0)
という考え方をベースにして解いていきます。
この問題では、売上高70百万円以下と、70百万円超で変動費率が異なっているので、それぞれについて計算し、利益がゼロになる売上高が、求める損益分岐点売上高となります。
具体的な計算
- 70百万円以下の部分の変動費を求める
- 変動費率は当期水準(39百万円/60百万円)と変わらない
- 70百万円以下の変動費=売上高70×(変動費39/売上高60) =45.5 ・・・①
- 70百万円超の部分の変動費を求める
- 変動費率は60%
- 求める損益分岐点売上高を”S”とする
- 70百万円超の変動費=売上高(S-70)×変動費率0.6・・・②
- 損益分岐点売上高を求める
- 固定費は当期水準(28百万円)と変わらない
- 求める損益分岐点売上高を”S”とする
- 変動費は①②を使う
- S- ①45.5-②(S-70)×0.6-固定費28=利益0
- 0.4S=31.5より、S=78.75
解答
(a)
損益分岐点売上高をSとし、S- 変動費 – 固定費 = 利益0という式から求める。
変動費は70百万円以下①と、70百万円超②で分ける。
S – ①70×(39/60) – ②(S-70)×0.6 – 固定費28 = 0
0.4S = 31.5
S=78.75
(b) 78.75百万円
本日は、以上となります。


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